東洋ビューティ、研究環境を整備しイノベーティブな開発の実現へ

週刊粧業 2016年1月1日号 55ページ

カンタンに言うと

東洋ビューティ、研究環境を整備しイノベーティブな開発の実現へ
 東洋ビューティは、研究開発型の化粧品・医薬部外品OEM/ODMとして、新規素材の成分分析・基礎研究から、三次元培養ヒト皮膚モデルやヒト臨床による安全性・安定性評価、有用性評価など各種評価試験を行える体制を整える。

 その第一歩は、約40年前まで遡る。代表的な開発製品であるシャンプー用パール化剤、お湯を混ぜるだけのコンディショナー用ベース処方等は、製造効率の向上やコスト削減につながる開発品として、多くの製造業者に採用されてきた。

 特に、パール化剤は、生産数量が年間数千トンに及ぶ年もあった。

 また、同社は、ベース処方の配合特許だけでなく、化粧品に使用可能な新たな化学構造を持つ物質を見出し、「物質特許」の取得にも精力的に取り組んでいる。

 近年、学会発表を続けている超浸透型ビタミンC誘導体「Funcos(ファンコス)C‐IS」もその一つだ。最新の研究報告として、同成分のナノ化に成功し、ヒト臨床試験による紫外線抑制作用などを見出している。

 研究開発本部長の増井勝信常務取締役は、それら開発製品について「化粧品製造業として感じる『不便さ』を改善しようという意識から開発したものが多く、その改善意識を新たな開発の原動力にしてきたとも言える。その姿勢は、私の入社当初より会社の風土のように感じてきたもの。今後も大切にしていきたい」と述べ、旧本社敷地内に新設した「イノベーションセンター・中央研究所」への思いを語った。

 「研究員一人ひとりの豊かな発想が新たな開発や業界のイノベーションにつながっていく。研究する環境では、自由で豊かな発想力が高まる土壌を築いていきたい」

 同様の想いで、今年は東の研究拠点となる「宇都宮研究所」を改修する。研究者増員も視野に現在の2~3倍のスペースに広げる計画だ。
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