日本コルマー、アウトソース時代迎え成長戦略を加速

週刊粧業 2016年8月29日号 8ページ

カンタンに言うと

日本コルマー、アウトソース時代迎え成長戦略を加速
ベトナム・ホーチミンに
新工場建設し市場開拓へ

 化粧品・医薬部外品OEM/ODMの国内最大手である日本コルマーは、2016年3月期の売上高が前年比12.3%増の270億円(連結は12.1%増の298億円)と伸長した。

 神崎友次会長は「開発・製造分野のアウトソーシング化が進み、OEM市場全体が成長基調にある。人口減少による日本の消費力の低下に対し、他産業の大手企業を中心に化粧品事業へ新規参入する動きが続いていることも、アウトソーシング化の流れを加速させている一因だろう」との見解を示す。

 また「越境EC」「アウトバウンド」をキーワードに挙げ、「世界的に評価が高まっている日本製を強みに海外事業を伸ばそうとする企業の受け皿となることでさらなる成長が期待できる」と話し、17年3月期は13期連続増収を目指す。

 中長期では、連結売上500億円の達成に向けた戦略を立てており、M&Aや事業譲受による工場取得も視野に、生産拠点を拡張する考えだ。

 国内4拠点目の生産工場として一昨年に稼働を開始した静岡工場は、その先駆けとなった。既存工場のノウハウや生産品目を継承しながら、自社のノウハウと新たな生産設備を導入して軌道に乗せた。

 「ブランドメーカーの工場の多くは老朽化が進んでいる。改修もしくは新工場建設という選択肢もあるが、私たちのようなアウトソースを専門とするOEMに生産部門を譲渡し、業務委託することで、コストダウンにつながり、生産性を高めることができる」

 さらに、海外の新たな生産拠点として、ベトナム・ホーチミンに新工場を建設する計画が進む。
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