東洋ビューティ、正社員化・設備投資で成長基盤を強化

週刊粧業 2016年8月29日号 8ページ

カンタンに言うと

東洋ビューティ、正社員化・設備投資で成長基盤を強化
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMの大手である東洋ビューティは、2016年4月期売上高が前年比10.4%増の191億円で好調に推移した。

 最近5年間の売上げの伸長率に比例し、年間生産数量も倍近く伸びており、従業員数もここ数年で約2倍に増やしたという。

 瀧見良平社長は「引き続き、化粧品製造業としての供給体制の強化とともに、従業員とその家族を含めた生活の安定を保障する環境づくりに励んでいきたい」と語った。

 供給力確保・向上の一環として、現在は栃木県・宇都宮工場の敷地内に倉庫を新設中で、年度内での完成を予定している。

 順次進めている製造環境の改善では、このほど宇都宮第1工場内の空調設備を充実させ、上野工場(三重県)では新たにパウチ充填設備を導入して生産力を高めた。

 同様に力を注ぐ人材育成では、製造スタッフを含めて正社員化を進めており、長期雇用により強い組織づくりを推進している。「海外からの日本製に対する信頼や憧れがある今、海外売上も合わせて伸ばせる体制を整えておきたい」と今後の方向性を示唆し、外国人採用も既に進めている。

 17年4月期も第1四半期が前年同期の実績を上回り、「販売チャネルの垣根がなくなってきたことも影響し、既存顧客からの受注が増え、取引拡大につながってきている」と語る。

 一方で「チャネルの多様化が進み、新興企業であっても特定のチャネルでヒット商品を生み出しやすい環境にもなっている」と語るように、自社工場を持たないファブレス企業を中心とした新規顧客の獲得も業績好調の一因となっている。

 様々な企業との取引が増えてきたことで「顧客満足」も今後の重点課題に挙げる。

 瀧見社長は、大手外資メーカーとも40年以上にわたりパートナー関係が続いていることを引き合いに「引き続き、『一緒に思い入れのある商品づくりを推進する』という当社の考え方を基本にお客様との関係を強化していくことで、共に成長していく可能性を追求していく」と語った。
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