日本精化、マルチな効果を発揮する生理活性リン脂質の提案強化

C&T 2020年6月15日号 30ページ

日本精化、マルチな効果を発揮する生理活性リン脂質の提案強化


 一方、同社は2019年より展開しているサトウキビ由来の100%天然素材「Inulin-SC」でコスモス認証を取得した。

 機能性表示食品の原料として知られるイヌリンを化粧品原料に応用した「Inulin-SC」は、従来のチコリ由来のイヌリンと比べて水への溶解性に優れており、様々な製剤に配合しやすい原料といえる。

 機能面では、「Inulin-SC」を添加した培地で正常ヒト表皮角化細胞を培養したところ、「Inulin-SC」が濃度依存的に正常ヒト表皮角化細胞のヒアルロン酸産生を促進することが確認された(図3)

 保湿効果においても、「Inulin-SC」を塗布したヒト試験を行った結果、1日試験・1カ月試験ともに角層水分量が向上することが示されている。

 このほか、ベタつきを抑えさらさら感を付与する感触改善効果や、泡ボリュームを向上させる泡質改善効果、さらにはファンデーションに配合することで顔料分散性を高め、塗布時の滑り性や肌への密着感を向上させるといった感触面での価値を向上させる機能も確認されている。

 今後はスキンケア、ヘアケア製品に加え、ファンデーションなどメークアップ製品への提案を強化していく。さらに、取得したコスモス認証も積極的に活用し、顧客への提案の幅を広げていく方針だ。
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