木村産業、植物幹細胞エキス由来原料が銅賞を獲得

週刊粧業 2023年7月3日号 26ページ

木村産業、植物幹細胞エキス由来原料が銅賞を獲得
 ヨーロッパ発の原料の輸出入を多く手掛ける木村産業では、CITE JAPAN 2023において、SDGsに対応した国内外の原料を広く提案した。

 特に注目を集めたプロビタル社の「ALTHEOSTEM」は、植物由来幹細胞エキスを使用したサステナブル原料で、in-cosmetics Global 2023にて銀賞を受賞している。

 セノリティクス(老化細胞選択的除去)作用を応用した原料で、プロビタル社が行った試験の論文がIFSCC 2020のトップ10ポスターに選出された実績を持つ。AIを用いた試験で、機械学習機能と、22万枚以上の画像を使用し、当原料を使用した場合の若返り効果を算出した。

 CITE JAPANでも、技術部門アワードにノミネートし銅賞を獲得した。もともと引き合いのあった原料だったが、入賞後はこれまで以上のペースで採用が進んでいるという。

 「製造方法も注目を集める要因だ。植物由来幹細胞を培養することで、半永久的にエキス抽出が可能になっており、先進性と持続可能性を持ち合わせた原料となっている」(同社)

 ドイツのベルグシュミット社からは、天然由来のレチノール代替品であるバクチオールをカプセル化した原料「バーガケア・スマートリピッズ・バクチオール」を紹介した。バクチオールは、レチノールと類似した効果が期待できることに加え、皮膚刺激性の少ない点や、光毒性がなく日中でも使用が可能な点などバクチオールならではのメリットも有している。

 「バーガケア・スマートリピッズ・バクチオール」は、バクチオールをカプセル化することで、配合時の簡便性を向上させている。徐放効果により、ハリ、シワ改善などの効果を実感しやすい点も強みの1つだ。

 「日中でも問題なく使用できる点や天然由来であることが注目を集め、事前に詳細を調べた上でブースに来てくださる方が非常に多かった。レチノール代替の原料は他メーカーからも多く発売されており、今後は差別化する方法をさらに模索していく必要性を感じている」(同社)

 ほかにも、業務提携先である新日本薬業のりんご水やトクヤマの真球状シリカエアロゲルパウダーなど国産原料も紹介し、海外からの来場者の注目を集めた。
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