ジャパンビューティプロダクツ、使用感と耐水性を両立させたノンケミカルUVを提案

週刊粧業 2024年1月1日号 89ページ

ジャパンビューティプロダクツ、使用感と耐水性を両立させたノンケミカルUVを提案
 化粧品ODM/OEMのジャパンビューティプロダクツは、サンスクリーン製剤技術を向上させることで、「ノンケミカルUV 耐水性★★ SPF50+・PA++++」処方を確立し、製剤開発を強化している。2023年12月現在で、使用感と耐水性を両立させた5つのノンケミカルUV処方を確立しており、随時顧客への紹介も進めている。

 同社は、東京・銀座にある本社に併設する研究所で製剤開発や新たな処方技術の確立を図っている。自社の強みを活かせる領域の1つに「ノンケミカルUV処方」を位置づけ、開発に取り組んでおり、敏感肌や子どもにも安心して使える日やけ止めを軸に、顧客の製品開発をサポートしている。

 サンスクリーン製剤の耐水性表記は、日本化粧品工業会がUV製品の新たな自主基準として2022年12月に施行された。同社は、新たに策定された自主基準に早期対応し、心地よい使用感で、耐水性能を持つノンケミカルUV処方の開発を進めてきた。使用感の訴求では、肌密着性にすぐれた油剤の検討を進めるとともに、紫外線散乱剤として使用する酸化チタンや酸化亜鉛の粒径・形状の選別を行うことで、処方の安定性を向上させつつ、より使い心地の良いテクスチャーを実現することに成功した。

 開発部兼第一事業部の甲角幸秀部長は、「高いSPF値を維持させたまま、粉体(紫外線散乱剤)を可能な限り減らすことにより、きしみ感を大幅に軽減して、よりなめらかな伸びを実感できるノンケミカルUV処方に進化させた」と話す。

 耐水性能については、「自社での耐水性評価方法を確立することで、耐水性で星2つの取得をより確実なものにした」(甲角氏)という。それにより、外部試験による評価も「ほぼ予測値通りの数値が出るようになった。開発にかかるコストと時間の短縮化につながっている」(甲角氏)。

 コスパやタイパを重視した開発も強みに、ノンケミカルUVの提案を強化していく。

 甲角氏は、様々な企画・コンセプトに合うノンケミカルUVの提案に向けて、「既存の技術に満足することなく、酸化チタンや酸化亜鉛の配合量をさらに減らす技術の確立を目指して研究を進めている」と話し、医薬部外品の「薬用ノンケミカルUV」の処方数を増やしていく考えを示している。

 また、提案処方の増大に向けて、開発人員を増強し、処方開発体制を強化していくという。
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