韓国製の真空乳化機など化粧品関連機器の輸入・販売メーカーであるエヌ・ピー・ラボ(東京)は、2012年6月27~29日にかけて東京ビッグサイトで開催される展示会「インターフェックスジャパン」(第25回)に出展し、低価格で幅広いサービス内容をアピールする。
同社が扱う各種機械は、韓国内で80%超のシェアをもつ真空乳化機メーカー「宇元機械」製のもので、欧州など海外への輸出実績も豊富だ。日本では1999年から販売を開始。以降、大手販売メーカーを含めて導入実績を積み上げており、特に「ここ数年間で納品実績が急増している」(菊地正仁社長)という。
エヌ・ピー・ラボの強みは、単なる輸入代理店ではなく、「日本の工事部隊」(菊地社長)の役割を担っている点にある。具体的には、顧客へのヒアリングから図面作成、仕様の確認、搬入、据え付け工事、さらには修理などのアフターメンテナンスまで広範囲にカバーしている。
特に昨年末から今年にかけては、「真空乳化機を複数台導入し、工場全体をトータルコーディネートしてほしいという依頼が増えている」(菊地社長)。
近年、採用例を急速に増やしているのは、こうした幅広いサービス内容に加え、競合他社と比較して割安な料金設定となっていることが影響している。アフターメンテナンスが迅速である点も特徴だ。
現在は、欧米などで主流の「ウルトラミキサー」の販売を強化している。同ミキサーは、ウルトラ羽根が槽の下部に取り付けられている下ホモタイプの真空乳化機で、剪断力が強く、分散・乳化力が高い。さらに、通常は釜の最大容量に対して40%ほどの仕込量を要するが、同ミキサーは15~20%にまで低量化し、少量原料の処理が可能である。
近年は日本でも出荷台数が増えており、中でも同社は、「情報やノウハウ、実績は他社より豊富だ」(菊地社長)。
今回の展示会では、このウルトラミキサーのほか、ビーカー単位の基礎研究・試験が可能な卓上型ミキサーなど試験機器も同時にアピールする。
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この記事は週刊粧業 2012年6月18日号 16ページ 掲載
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