ウイスト(本社=京都)は、工場の自動化を目的に充填機やキャパー、洗瓶機、ラベラーやロボットシステムなどの開発・設計を行っている。モーションコントロール技術に長け、多品種生産の化粧品の充填などに好適な装置やラインを提案する。
現在、化粧品業界で課題となっている新製品の設備対応力に着目し、部品交換なしですぐに99品種の製品が記憶できるボトル自動充填装置など多種多様な装置を開発し、製造現場で生じている様々な不自由さに対して、解決策を常に提示している。
化粧品業界は10~30年の息の長い製品が多い一方で、製品の切り替えや新製品の発売も多く、従来のように製品ごとに充填機の部品を交換しているのでは効率が悪いうえ、コストもかかる。そこで、同社では情報を高速処理するピッチメーカーを開発し、どんな形状のボトルも制御しコントロールできるようにした。
「今や海外からも続々と製品が流れ込み、モノをつくる以上、効率化と正確さが強く求められている。それを実現するには、機械から変わらなければならない」(和田克彦社長)
同社が装置を開発する際、重要視するのはパートの女性が使いやすいかどうかという点だ。女性の力でも使いやすく分かりやすいことに加え、怪我をしないような設計を心掛けている。
最近はコスト削減や資材の節約で、無駄を出したくない企業の意向も強くなっている。そこで、容器の形状が特殊なため充填時にフタが締まりにくい製品でも対応して「不用トルク」を最小限に抑えるキャッパーを開発するなどして無駄の削減に貢献する。
「充填、キャッピング、洗瓶は今でも十分対応できている。今後は、中身をどのように供給し、検査するかを突き詰め、工場の自動化を進めたい」(和田社長)
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この記事は週刊粧業 掲載
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