昨年に続いて出展するD・S・Aではオーガニック・ナチュラル化粧品専門のOEMメーカーとして、製造や処方、エコサート認証取得の手順などを紹介する。
「自然派をさらに進化させたオーガニックで処方やテクスチャーに特長を出そうとする企業が増えている。漠然としたイメージや方向性しか持たないお客さまでもコンセプト成分からアドバイスさせていただく。例えば、海藻エキスの抽出法や殺菌の方法がエコサートで認めていないものだと認定マークが取得できない」(日下部薫専務)
5~6年ほど前からオーガニック認証に興味を示す化粧品バイヤーが増えている。多種多様な化粧品が市場に出回る中、差別化の有効な手段としてオーガニック化粧品を採り入れる傾向にある。同社ではバイヤーのニーズに応えられるオーガニック化粧品の開発をサポートしてきた。
「消費者の間でもオーガニック化粧品の魅力は認知されつつあるが、やはり最も重視するのは効能効果であり、オーガニック認証があればさらによいとみなす傾向にある。よって高機能でオーガニック処方の化粧品開発を進めていく」(日下部氏)
オーガニック原料の調達と製品製造はフランスで行う。オーガニック処方のコストが高いのは原材料に起因することが多いが、フランスには植物原料のサプライヤーが数多く存在し、高品質なオーガニック原料が比較的リーズナブルな価格で入手できる。
これを開発品目に合った提携工場に持ち込み、製造する。1つの処方に多数の植物エキスを配合する複雑な処方にも対応でき、1000個単位のロットでもこまわりの効いた応対をしてくれるところが多い。
香料も、伝統的に調香のノウハウが蓄積されており、単品もコンパウンドも香りのよいハイレベルなものが揃っていることからフランスで調達している。
フランスやイタリア製の洗練されたデザインの容器も用意できる。
国内では新規参入ブランドが小ロットで原料を調達するのは容易ではない。しかし日本の化粧品製造技術は世界トップクラスであり、国内製造の準備も進めている。シンプルな処方ならフランスから原料を取り寄せ、国内製造も実現させたいという。
展示会では、様々なテクスチャーのパックを展示し、手にとって試せるようにする。マスクはバリエーションが出せるので、新たなニーズの掘り起こしに効果的だという。
さらに、今月より高級スパやサロンで販売を開始したオーガニックメークブランド「ミス・ダブリュ」も紹介する。オーガニック処方でも美しい発色と色数豊富なメーク製品がつくれることをアピールするのがねらいだ。
「最終製品を手掛けることで市場の反応が知りたかった。クライアントからオーガニック処方でメーク製品ができないか問い合わせがきた時に、市場性などをお伝えてしていける。近年、オーガニックメークのニーズは確実に高まっており、製品化を実現させるのが当社の役割だと思っている」(日下部氏)
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この記事は週刊粧業 掲載
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