国内2拠点に化粧品・医薬部外品の研究所を持つ東洋ビューティでは、研究開発しやすい環境づくりを目指し、研究者の増員とともに、設備の増強を継続的に進めている。吉尾公男中央研究所・製品開発室長に話を伺った。
――研究所の一つである大阪市内のイノベーションセンター・中央研究所では今期、処方開発面のさらなる充実を目的に改修中と聞いています。
吉尾 改修中の中央研究所は、原料の調達や情報収集、本社(営業)との連携などで立地的なメリットも感じている。旧大阪工場の跡地なので、インフラ面の問題も生じず、ストレスなく研究に集中できる環境にある。
来期以降は、顧客フォロー強化のため、有用性評価や安定性評価等の機能性評価面の強化を予定している。研究員も揃ってきたので、開発製品のボリューム拡大に力を注いでいきたい。
――特に記憶に残っている研究はありますか。
吉尾 入社3年目に製品で大きな失敗をし、自身を戒める目的でその開発サンプルを保管し続けたことがある。ようやく気持ちに整理がつき、処分できたのは、その製品が別の形で実を結んだ7年後のことだ。
やる気と根気、それが研究者としての私を支える一つになっている。またその経験から、学生時代に学んできた専門分野こそ自分の強みであり、悩んだ時に立ち返れる場所でもあることを強く知らされた。
近年は商品サイクルが早まり、研究者泣かせの時代を迎え、流行の1歩、2歩先を見据えた研究が求められている。
そこで、顧客の要望に応えた製品とは別に、自身の考えを取り入れた開発も併行して進めている。中身のパフォーマンスに、ちょっとした遊び心を加えるだけでも製品としての面白さは増す。顧客が興味を示すような開発品の提案を増やし、採用につなげていきたい。
この記事は週刊粧業 掲載
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