シニア世代の経済効果に注目が集まる中、化粧品市場では特に「エイジングケア」や「保湿」が同世代の取り込みに欠かせない重要なキーワードとなっている。
そのため、スキンケアからメーク、ヘアケアなど幅広い領域で各社が特徴的な商材の開発に精を出している。OEM各社が打ち出す独自の特徴とは――。有力企業の取り組みをまとめた。
独自処方の開発で成果
オーガニック・ナチュラル志向も
「エイジングケア」と「保湿」に対し、各社は独自の研究・開発力を活かして「+α」の価値を生み出すことに力を入れている。
セントラル・コーポレーションは、エイジングケアに密接に関与する、独自の手法で開発した「活性型」成長因子が「日本では当社だけの原料」(笹山博史社長)となっており、これを武器に差別化を進めている。
保湿では、「ゲルのスペシャリスト」を自認するナユタが現在、新たな処方として「合成成分を使わないナチュラル処方のゲル」(山﨑尋士社長)の開発を急いでいる。オイルやコラーゲンも保湿の領域では需要があるが、同社は処方の幅が広い点などからゲルが最適な処方だとしたうえで、今後も個性的な処方開発を続けていく方針だ。
ゲルを得意領域の1つとする点ではシーエスラボも同様で、独自処方の開発で成果を上げている。
また、メークアップ技術に定評のある東陽化成や、オーガニック・ナチュラル処方で独自の商品開発をサポートしようというメリードゥビューティプロダクツも、エイジングケアや保湿を有力市場として熱い視線を注いでいる。
(掲載企業一覧=セントラル・コーポレーション、ナユタ、東陽化成、メリードゥビューティプロダクツ、シーエスラボ、ノーベル化学宏業)
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この記事はC&T 2015年6月15日号 掲載
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