バスクリン、「髪・頭皮のライトな悩み」で潜在顧客の掘り起こしへ

週刊粧業 2016年4月18日号 11ページ

カンタンに言うと

バスクリン、「髪・頭皮のライトな悩み」で潜在顧客の掘り起こしへ
 入浴剤メーカーで知られるバスクリンが、育毛剤市場に参入したのは1994年まで遡る。津村順天堂(現ツムラ)時代から培ってきた「生薬研究」の知識と経験を髪・頭皮の研究に活かし、育毛トニック「インセント」を開発・発売した。

 カテゴリーの本丸である育毛剤を開発し、「モウガ」ブランドとして2004年に発売してからも既に10年以上が経過する。近年は女性用の髪・頭皮ケアのアイテム拡充にも積極的だ。製品開発部ビューティケア企画課の根津毅シニアマネージャー話を聞いた。

 ――育毛剤市場への参入から20年以上が経ちます。入浴剤に次ぐ第2の柱の事業としての進捗状況はいかがですか。

 根津 研究を含めるとそれ以上の年月になるが、男性用「モウガ」、女性用「モウガL」ともに育毛剤ブランドとして市場に定着し、しっかりとロイヤルユーザーがついている。しかしながら、売上構成比では、主力の入浴剤が約8割を占めている。入浴剤が比較的安定した市場であることを踏まえれば、潜在需要が大きい育毛関連のカテゴリーがもっと伸びてこなければいけないとも感じている。

 ――昨年春には男性向け薬用育毛トニックを、リニューアルに合わせて「モウガ インセント」から発売当初の「インセント」へとブランド名を戻しました。その意図は。

 根津 もともと「インセント」からスタートしたが、「モウガ」の発売後は、育毛剤研究を行うブランドが提案する育毛トニックとしてブランディングし、愛用者の増大につなげてきた。

 しかしながら、この10年の間に社会環境や生活者のライフスタイルも変化し、ブランドの売上動向をみてみると、ライトな髪・頭皮の悩みに対するケア商品へのニーズが高まってきている。改めて、育毛トニックブランドとして「インセント」のポジションを確立していこうと考えた。

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