天真堂、通販メーカーを包括的にサポートするOEMめざす

粧業日報 2016年9月12日号 3ページ

カンタンに言うと

天真堂、通販メーカーを包括的にサポートするOEMめざす
 医薬部外品を中心に化粧品OEMを展開している天真堂(本社=東京)は、来春までに通販メーカーを主とした包括的なワンストップサポートを開始する。

 2008年、通販化粧品メーカーとして化粧品市場に参入し、「本業は部外品OEM」としながらも、通販事業で発売していた美白オールインワンジェル「エニシングホワイト」は発売3年で累計15万個を突破するほどの人気商品となっていた。

 2013年に通販事業を売却し完全な「部外品特化型OEM」になると、通販メーカーを対象にオールインワンストップのサービスを提供するという従来のOEM像を打ち破るようなサービスを提供するため、システムの構築に着手した。

 具体的には、「世の中の役に立つ化粧品を売りたい」という情熱さえあれば、天真堂がすべて「売れる商品」と「売れる仕組み」を用意し、すべてサポートするというものだ。

 これを実現するために、同社は企画からバルク製造、販売、ロジスティクス、販売後の顧客フォローまでワンストップでサービスが提供できるOEMへと変貌を遂げた。

 ファブレスメーカーながら、2階分、約450坪の社内に安全性や安定性、機能性を確認できるラボや商品の仕分けや流通を行う倉庫、さらにクライアントのプロモーションを支援するための撮影スタジオをつくり、宣言通り「情熱さえあればすべてサポートする」設備が揃っている。

 「8年前に天真堂を買収してから、外注に頼っていたことを一つひとつ内製にしてきた。OEMでさえも価格競争になっている中、今後は価値で勝負する市場にしなければならない。そのためには、製品のオリジナリティだけでなく、提案すべてで差別化する必要がある」(児玉和之社長)

 同社の方針は「共存共栄」だ。顧客企業の成長なしに自社の成長は成し得ない。

 これまでOEMとして携わってきた中で、3年間に3倍以上業績を拡大して年商30億円規模に成長した顧客企業もあるという。

 それとともに同社も成長し、2015年度に10億円だった業績が今年度は20億円と前年200%の伸長となり、来期も倍増の40億円を目指している。

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