大成建設、遠隔操作による検査工程の自動化を提案

週刊粧業 2020年7月27日号 10ページ

大成建設、遠隔操作による検査工程の自動化を提案
 大成建設のエンジニアリング本部では、医薬品、化粧品、半導体などの各種生産・物流施設のコンサルティングから企画、設計、施工、維持管理までをトータルに手がける。

 医薬品や化粧品の開発現場においては、人による熟練操作を必要とする作業が依然として多いものの、少子高齢化による熟練技術者の減少が課題となっている。

 直近では、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、製造現場での3密を避ける行動が求められていることもあり、検査を始めとするあらゆる工程で自動化ニーズが高まっている。

 そこで、同社では熟練技術のダイレクトティーチングを可能とするシステムの開発を進めている。

 「既に次世代通信規格(5G)での試験を実施しており、この技術が実用化されれば、遠隔での作業対応が様々な工程で実現できるものと期待している」(同社)

 開発中のシステムでは、熟練者の微妙なピペット操作をリモートで動作させることが可能だという。

 作業の効率化や従業員の安全性向上においては、身体の状態(生体データ)、所在や作業内容(位置データ)、作業空間の環境(作業環境データ)など様々な情報を一元的に取得・分析するIoTを活用した従業員見える化ツールを提案している。

 「従来は環境データや生体データを取得して現場の熱中症対策に適用する想定だったが、体温や人の位置データから濃厚接触履歴を確認できるなど、感染症に対する3密対策にもつながる」(同社)
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