椿化工(本社=埼玉県)は、設備増設を急速に進め、生産体制を確立している。
本社工場裏の土地を約1000坪購入し、新たに300坪の倉庫を増床した。設備では二軸延伸PET成型機を7台増設したほか、射出成型機も2台新たに社内に増設した。積極的な設備投資が現在奏功しており、2011年12月期も前年対比120%を見込む。
「一貫した自社生産」にこだわりを持つ同社では、ボトル成型だけでなく印刷やラベル貼り・フイルム装着など、飾色もすべて自社工場内で行うため、効率が良い。また、二軸延伸PET成型機を増設したことに伴い、新規金型を導入したことが受け入れられ、現在では顧客からの新規要望の7割が二軸延伸PET容器という。
「多くの発注があり、二軸延伸PET容器の金型は業界一の種類を持っているのではないか」(藤村太郎社長)
同容器はガラス容器と比較しても高級感を損なわず、強い強度を保つという。寸法精度の精密さ、価格の安さなどで利点を持ち、近年はダイレクトPETからの切り替えも増えているという。
同社は来年6月開催予定の「第3回国際化粧品開発展」に出展する方針で、新型二軸延伸ブローPET容器や、射出成型の内製化によって生産が可能になった新しいジャー容器「NAISS(ネイス)」を中心に多数展示する。
外側がPET、内側がPPのダブルジャー容器で重厚感と高級感があり、ヘアトリートメント・ボディクリームの用途で使用してほしいという。
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この記事は週刊粧業 掲載
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