「洗顔料」と聞いてまず、通販商材「薬用 悠香の石けん」の自主回収騒動を思い浮かべる連想形は多いかもしれない。
さまざまな趣旨や受け取り方で業界の関心を一時的に集めた本件だったが、多くの意見で部分的に共通していたのは、当該期間に販売された対象商品数約4600万個の“膨大さ”だった。
あるメーカー社員の指摘を引用すれば、悠香が回収の対象にした商品数は「洗顔料だからこその販売数量」であり、同アイテムが化粧品のなかでもとりわけ必要度の高いものとして定着していることが分かる。
2011年の調査結果を見ると、本年も「いつも同じブランドを使う」が最上位回答(183件、構成比44.4%)となり、スキンケアの根幹をなす洗顔料に関しユーザーの移り気でない様子が明らかになった。2008年の調査結果と比較した場合、「これ」と決めた洗顔料を使い続けるという回答の割合は若干ながら高まった。
さらに、上位回答の一角「特売品を購入する」(70件、17.0%)の回答比率が2008年比で5.3P増の17.0%へハネ上がった背景には、化粧品の低価格化が進むなかでも消費者が抱く生活防衛意識の高まりによって“特価”の引き合いが高まっているのかもしれない。
洗顔料と並んで“縁の下の力持ち”といった役どころを担う化粧品がクレンジング。本年の調査結果でも、使い勝手の面で「濡れた手でも使える」(283件、68.7%)が最上位回答となって2008年比で変動がなく、むしろその比率が高まるなかで“濡れ手OK”を求める声が強まった。
一方で、若い世代の化粧品愛用者らに生活スタイルの変動が起こっていると見られるポイントがある。2008年は上位2番手(126件、42.1%)の回答数だった「帰宅後すぐにメークを落とす」が順位を下げ、本年は57件(13.8%)へと激減した。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
【スキンケアの使用状況・質問項目】
Q)スキンケアアイテムの使用状況については?(洗顔料、クレンジング、化粧水、クリーム、敏感肌用スキンケア)(全て複数回答)
【調査概要】
調査協力:株式会社マクロミル
サンプル抽出方法:株式会社マクロミルが保有するネットモニタからランダムに抽出
対象エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性
対象者割付:女性/20~24歳、女性/25~29歳、女性30~34歳、女性35~39歳(各103サンプル)
【PDFダウンロード】「化粧品アンケート調査(スキンケア)」はこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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