ランクアップ、半数がママ社員、女性の活躍こそ成長の源

C&T 2015年12月15日号 78ページ

カンタンに言うと

ランクアップ、半数がママ社員、女性の活躍こそ成長の源
 通販化粧品ブランド「マナラ」で成長を続けているランクアップは、社会的関心事となっている女性の活躍推進で日本をリードする存在として認知を高めている。

 代表商品「ホットクレンジングゲル」を中心に創業以来、右肩上がりで売上げを伸ばしている通販メーカーの成長株は、女性の活躍と業績拡大をどうつなぎ合わせているのだろうか。

 その挑戦と軌跡について、岩崎裕美子社長に聞いた。

「『ワーク・ライフ・バランス』は嫌いだった」
今は30分前退社でも売上げ40%増に

 「昔は『ワーク・ライフ・バランス』という言葉が嫌いだった。映画も観たくないし、旅行にも行きたくない。それで売上げが伸びるわけではない。起きている時間は仕事以外したくなかった」。

 岩崎氏から、耳を疑うような発言が飛び出した。

 岩崎氏は、前職の広告代理店で取締役営業本部長にまで登りつめた根っからのキャリアウーマンだった。

 ただ、いつしか離職者が相次ぐ中で「私も結婚や出産をしたら居場所がなくなる。本来ならキャリアを積めば仕事ができるようになるはずなのに、これでは女性は若いときにしか働けない」と意識が180°転換していった。

 そして今、同社は女性の活躍推進と好調な業績を両立させているユニークな企業の1つとして注目を浴びており、連日メディアの取材が押し寄せている。

 岩崎氏は創業理念の1つに、「女性が好きなときに結婚でき、子供を何人産んでも定年まで働ける会社にする」ことを掲げた。

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