【週刊粧業2016年2月29日号4面にて掲載】 いつの時代も香水の世界の女王として君臨する「シャネル№5」。シャネル社は香水以外にもファッション、化粧品、バッグ、時計など幅広い事業展開で知られている著名ブランドですが、その知名度ゆえに商標にまつわるさまざまな問題に悩まされてきました。今回は、有名ブランドの管理の悩みというテーマで三つの事例をお話ししたいと思います。 一つ目は、「○○タイプ」「...
【週刊粧業2016年1月25日号11面にて掲載】 アンチエイジング、プラセンタ、オーガニック、ロハス……ある企業が新しいコンセプトを打ち出しても、それがヒットの兆候を見せると競合企業が次々と同様のコンセプトの下、新商品を企画・販売し始めます。そうなると企業間の競争は激しくなり、最初にそのコンセプトを採用した企業の利幅も薄くなってしまいます。しかし、実は先行者利益を享受する期間を長くするひと工...
【週刊粧業2016年1月11日号4面にて掲載】 化粧品業界はインバウンド消費の恩恵を受けている業界の代表であり、各社積極的にインバウンド需要を取り込もうとしています。一方、そのような動きには落とし穴もありますので、以下で注意点と対策をお伝えします。 インバウンド消費の中心的な担い手である中国の消費者は、事前にインターネット等で化粧品のクチコミ、評判をしっかり調査した上で買うものをリストアップ...
【週刊粧業2015年11月16日号4面にて掲載】 商標は自社商品と他社商品を区別する標識・目印ですので、どこの商品かを識別する力(識別力)がない商標は登録することができません。識別力がない商標の例としては、商品の普通名称(例=頬紅に「チーク」)や、簡単すぎる構成からなる商標(例=「AB」)などがありますが、化粧品業界において、識別力がないとしてよく問題となるのが品質表示語です。 たとえば、そ...
【週刊粧業2015年10月19日号5面にて掲載】 化粧品・日用品業界はブランディング・商標の観点から見ても競争の激しい業界です。だからこそ、ほんの少しのネーミングの工夫が大ヒットのきっかけになったりします。今回は、ネーミングの原則論を押さえた上で、成功事例から学びましょう。 ネーミングの大原則としては、①読み・書き・話し・聞きやすいこと、②覚えやすいこと、③意味やイメージが伝わることなどが挙...
【週刊粧業2015年9月21日号4面にて掲載】 今回は、商標登録を取得するメリットについて、化粧品・日用品業界特有の事情を絡めながら大きく三つに分けてお話ししたいと思います。 一つ目は、自社の使用を担保するためです。商標権というと、後述するような他社を排除するイメージが強いのでこれが一番に来るのは意外に思われるかもしれませんが、特に化粧品・日用品業界においてはこのメリットの恩恵が大きいです。...
【週刊粧業2015年8月24日号5面にて掲載】 本日から始まる本コラムでは、商標弁理士としての専門性を活かし、化粧品・日用品業界の商標・ブランド戦略について、読者の皆さんのお役に立つ情報を提供していきたいと思います。第一回は、化粧品・日用品業界の商標事情についてです。 商品のマーケティングを考える上で差別化は重要な要素ですが、化粧品やコモディティ化した日用品は機能や品質の差を伝えるのが難しい...
髙橋 伸也
フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士
早稲田大学政治経済学部卒業。日本でも数少ない商標専門事務所を経営。化粧品・日用品業界をはじめとした中小・ベンチャー企業の商標出願支援と外国・国際商標出願支援を得意としている。商標・ブランディングの専門家として数々のメディアに寄稿している。
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