【週刊粧業2014年4月7日号4面にて掲載】 ●急成長する韓流化粧品 韓国系メーカー上位5社(アモレーパシフィック、LG生活健康、ミシャ、ザフェイスショップ、スキンフード)の2012年の中国市場での売上高は前年比34.9%増の30億2200万元と大きく成長しています。現状では5社合計しても資生堂の中国売上高に足元は及ばない状態ですが、今後注意深く推移を見ていく必要があると思います。 また、O...
【週刊粧業2014年3月3日号5面にて掲載】 仏ロレアルの中国現地法人(以下ロレアルチャイナ)は2014年1月7日、マス価格帯(100元未満)ブランド「ガルニエ」の販売終了を発表、1月末をもって販売終了となりました。 レブロンに続く海外ブランド撤退のニュースは大きな反響を呼びましたが、レブロンが中国化粧品市場から撤退するのに対し、ロレアルチャイナは事業の強化を図るために1ブランドの販売を終了...
【週刊粧業2014年2月3日号4面にて掲載】 アメリカのレブロンが2013年12月31日、「1100名を解雇して中国市場から撤退する」と発表して話題になっています。同社のレポートによれば、2012年のアジア地域における売上高は前年比102.4%の2億3900万USドルだったのに対し、中国市場では前年比97.9%となっていたようです。 これにより、毎年約1100万ドルのコストが節約できる見通し...
【週刊粧業2014年1月13日号4面にて掲載】 皆さんあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。日中関係は政治的な問題もあり難しい状態が続いておりますが、中国はあいかわらず巨大マーケットであることには代わりがありませんし、日本の製品やサービスの人気も高いものがあります。 2013年後半、特に反日デモ騒動の「一周年」が何事もなく過ぎたのを機に、日本企業の積極攻勢が第4四半期頃...
【週刊粧業2013年12月2日号4面にて掲載】 今回は韓国市場ナンバーワン企業であるアモーレパシフィックの中国現地法人、愛茉莉化粧品(上海)有限公司の動向を紹介したいと思います。 1.企業基本情報 アモーレパシフィックは2000年に愛茉莉化粧品(上海)有限公司を設立して中国に参入しました。2011年は戦略の見直しを行ったことにより売上は前年割れとなりましたが、2012年の売上高は前年比137...
【週刊粧業2013年11月4日号4面にて掲載】 現在、中国化粧品市場の成長率を上回る勢いで成長しているのは、伽藍集団、上海家化聯合股有限公司(以下、上海家化)、上海相宜本草化粧品股有限公司(以下、上海相宜本草)などのローカルブランドメーカーと、アモーレパシフィック、ザフェイスショップ、スキンフード、ミシャなどの韓国メーカーです。 そこで今回と次回は、メディアであまり取り上げられる機会のなかっ...
【週刊粧業2013年10月7日号4面にて掲載】 日本の化粧品市場と同様に、中国化粧品市場でもEC市場が急成長しています。しかしながら中国では、自社販売サイトでの販売が日本と比較すると集客面でコストを要するため、天猫網購などの有名通販プラットフォームへの出店、実店舗のある「ワトソンズ」「セフォラ」などの公式サイトを通じての販売、「京東商城」「アマゾン」「天天網」「楽蜂網」などの有名通販サイトを...
【週刊粧業2013年9月2日号5面にて掲載】 今回は、ローカル資本の化粧品専門店でチェーン展開を進めている「百分女人」と「千色店(1000colors)」の動向をご紹介としたいと思います。①百分女人 「百分女人」を展開する南京百分化粧品有限公司は2002年に1号店を出店後、順調に店舗を拡大、2004年に100店舗を突破、2012年12月時点での店舗数は520店舗(うち加盟店420店舗)を展開...
【週刊粧業2013年8月5日号14面にて掲載】 今回は、ローカル資本の化粧品専門店でチェーン展開を進めている「嬌蘭佳人」「歌詩瑪(COSMART)」の動向をご紹介したいと思います。①嬌蘭佳人(GIALEN) 「嬌蘭佳人(GIALEN)」を運営する広州嬌蘭佳人化粧品連鎖有限公司は、2005年に「嬌蘭佳人(GIALEN)」の1号店を出店、2007年から出店スピードを加速させ、2012年12月時点...
【週刊粧業2013年7月1日号4面にて掲載】 現在、中国化粧品市場において百貨店に次ぐ第2のチャネルが化粧品専門店です。今回から3回にわたって、化粧品専門店の動向とローカル資本の化粧品専門店チェーンの動向について見ていきたいと思います。 化粧品専門店は、内陸部を中心に急速に店舗数を増やしており、現在、全国の店舗数は15万店を超えたといわれています。化粧品専門店は、沿海部や大都市を中心に出店を...
【週刊粧業2013年6月3日号4面にて掲載】 今回は前回に引き続き日系ドラッグストアの中国展開、四川省成都市で事業を展開している中部薬品、江蘇省常州市で事業を展開するキリン堂の2社を紹介したいと思います。 ●キリン堂 同社は2012年9月、江蘇省常洲市に100%出資の現地法人「忠幸麒麟堂(常州)商貿有限公司」を設立し営業許...
【週刊粧業2013年5月20日号4面にて掲載】 中国では医薬品の販売規制が厳しいため、日本のドラッグストア業界では、中国進出に慎重な企業が大半でしたが、近年、今後の市場の成長と規制の緩和を見込んで、中国で事業を展開する日本のドラッグストアが増加しています。 前述した通り、中国では医薬品の販売規制が厳しいため、いずれも「薬のないドラッグストア」と...
【週刊粧業2013年4月1日号4面にて掲載】 今回は、エステティックサロンチェーン「ISPA」の事業動向について紹介したいと思います。 1.企業概要 「ISPA」の運営企業である北京泰美好会所管理有限公司は、2008年に設立された業界注目の新興企業です。近年、順調に売上を拡大させており、2011年の...
今回は、中国エステティック(美体)市場の第2回目として、上海におけるエステティック(美体)市場の最新トレンド、日系企業の参入動向についてご紹介します。 拡大する中国のエステティック市場の需要を取り込むため、日系企業の参入も始まっています。 シェイプアップハウスは、2010年11月に、最高級ブランド『Beauty Spa Miss Paris ...
今回から3回にわたり、エステティック市場の動向について紹介したいと思います。今回と次回は、上海におけるエステティック市場のトレンドについてご紹介します。 中国のエステティック市場は2000年以降、急成長を遂げましたが、その原因の一つとなったのが海外旅行ブームです。急速な経済成長を遂げ、経済的に潤った中国人が兼ねてからの夢であった海外旅行へ出かけるようになったのが、1...
今回は、ネイルサロンチェーン「kingway(進巍美甲)」の事業動向について紹介したいと思います。 1.企業概要 「kingway(進巍美甲)」の運営企業である北京進巍美甲有限公司は、2001年に設立された業界の老舗であり、中国科学技術に影響を与えた10大優秀美容ブランドに選出されるなど、知名度の高い企業です。近年、急速に売上を拡大させており、...
今回は、ネイル材料メーカーであるORLYの事業動向について紹介したいと思います。 (1)ビジネスモデル 1975年に誕生したカリフォルニア発祥のネイルブランド「ORLY」は、広州市添麗容貿易有限公司を通じて2004年10月に中国市場に参入、2007年6月に同社を中国エリア総代理店として正式に契約しました。役割分担としては、アメリカのORLY本...
今回から3回にわたり、中国ネイル(美甲)市場の動向について紹介したいと思います。第一回目は、上海におけるネイル市場のトレンドについてご紹介します。 上海においてネイルアートが一般化したのは、2008年前後です。それまではマニュキュアこそ普及していましたが、ネイルサロンもほとんど見ることができず、中国の女性の間にも、ネイルサロンでネイルアートをするという意識もありませ...
今回は中国化粧品市場で躍進している韓国系ブランドメーカーのミシャの動向について紹介したいと思います。 1.企業基本情報 ミシャの中国市場参入時期は2006年ですが、2011年(推定)の売上高は前年比135.1%の500000千元(日本円に換算すると約62億円)と急成長しているブランドメーカーです。 ...
今回は中国化粧品市場で躍進している韓国系ブランドメーカーのザフェイスショップの動向について紹介したいと思います。 1.企業基本情報 ザフェイスショップの中国市場参入時期は2008年であり、中国市場に参入してから5年しか経っていませんが、2011年(推定)の売上高は前年比110%の330000千元(日本円に換算すると約41...
中国化粧品市場は、P&G、ロレアル、資生堂、アモーレ・パシフィックなど、日系、欧米系、韓国系ブランドメーカーが中心の市場です。中国化粧品市場で苦戦する日系ブランドメーカーが多い中、存在感を高めているのが韓国系ブランドメーカーです。韓国系ブランドメーカーでもアモーレ・パシフィックやLG生活健康の2強ではなく、新興ブランドメーカーであるスキンフード、ザフェイスショップ、ミシャが注目を集...
日本でも注目を集めている男性化粧品ですが、中国でも注目を集める市場となっています。 男性化粧品市場に参入しているブランドとしては、ハイプレステージ・プレステージブランドでは「ランコム」「ビオテルム」「クリニーク」、ミドル・マスブランドでは「ロレアル パリ」「ニベア」「メンソレータム」「ウーノ」「DHC」「メンズビオレ」「ギャツビー」などが有名ですが、各ブランドとも、...
今回は、インターネット広告の動向について見て行きたいと思います。 中国ではインターネットを利用するユーザーが急速に増加しています。2012年1月にCNNIC(中国ネットワークインフォメーションセンター)が発表した「中国インターネット発展状況統計報告」によれば、2011年12月末現在で、インターネットユーザーは2010年末より11.2%増の約5億1310万人に達しまし...
今回は、屋外広告と雑誌広告の動向について見て行きたいと思います。 ③屋外広告 屋外広告は、OOH(Out Of Home)メディアとも言われ、交通広告と屋外広告のことです。中でも商業ビルディスプレー媒体は、中・高所得層の視線が向けられることから、中・高級商品の宣伝に欠かすことの出来ない重要な媒体となっています。 商業ビル...
改革開放前の中国メディアは党組織の一部であり、財政支出負担事業単位として、政府からの予算を与えられ、運営されてきました。広告市場が形成されだしたのは、改革開放政策が始まった1979年からです。 広告費の拡大により、各メディアは、運営経費を自前で賄うようになり、7割程度のメディアは、政府の財政支出を受けなくなっています。しかしながら、現在でも主流メディアは、一部財政支...
中国市場での販売を軌道に乗せるためには、日本での知名度が高い企業であっても、中国の消費者ニーズにあったブランドイメージを確立して、ブランド知名度を向上させる必要があります。そのためには、中国のメディア事情を理解した上でメディア戦略を立案することがポイントになります。 そこで、今回からは、中国のメディア事情について紹介していきたいと思います。第1回目は広告市場の動向で...
さて、今回は内陸部主要都市の商圏紹介の第3回目として、成都の商圏を紹介したいと思います。 四川省の省都である成都は、四川省のみならず、中国西部地域の政治・経済・文化・交通の中心を担っています。また、2010年10月、フォーブス誌が発表した「今後10年間で最も成長する都市ランキング」において、世界第一位に選ばれており、成都に対する内外の注目度は急激に高まっています。&...
皆さん明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、今回は内陸部主要都市の商圏紹介の第2回目として、西安の商圏を紹介したいと思います。 西安市商圏は、中心商業エリアが放射状に発展していることが特徴です。西安の中で、最も重要な地域は鐘楼商圏です。鐘楼商圏は、東西南北4つの大街によって構成されています。 ...
現在、大手化粧品メーカーの注力地域は、成熟しつつある沿岸部から、成長著しい内陸部へ移行しています。そこで、今回からは、内陸部の主要都市(重慶、西安、成都)の商圏を紹介していきたいと思います。まず第1回目は重慶を紹介したいと思います。 重慶市には5つの商圏があり、解放碑商圈を筆頭に、2000年以降、嘉陵江を挟んだ江北区に観音橋商圏が形成され、沙坪商圈、南坪商圈、楊家坪...
今回は、前回に続いて異業種から化粧品市場に参入しているローカルメーカーの動向をご紹介したいと思います。 恒安国際集団有限公司は、生理用品、紙おむつ、ティッシュペーパーといったサニタリー用品の生産と販売を手掛ける大手メーカーです。同社は、化粧品事業を新しい柱にするべく、2002年に「広州麗人堂化粧品有限公司」を買収して化粧品市場に参入しました。現在、「広州麗人堂化粧品...
浅井潤司
(株)矢野経済研究所主席研究員
2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。
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