【週刊粧業2018年12月10日号12面にて掲載】 先日、ベンチャーキャピタルなどが主催する美容新規ビジネスについてのイベントに参加してきました。 テクノロジーの分野では、人工知能や人工皮膚など最新技術を取り入れた研究開発が大変盛んになってきているようですが、マーケティングの分野でもパーソナライズ時代の流れを受けて、DIY化粧品や新しいサービスの話があり興味深かったです。 その中で、パーソナ...
【週刊粧業2018年11月12日号4面にて掲載】 中国に行くとよく「ニキビの人が多いな」と思います。中国は広いので場所によって気候も異なりますが、どこに行っても大体同じような印象を受けます。 ニキビの原因は様々でしょうが、夏は日差しが強く冬はマイナス10度以下まで下がりとても乾燥している北京でも、冬は温暖で湿度もある程度高い広州でも同じくらいニキビの人を多く見かけることから考えると、食べ物な...
【週刊粧業2018年10月1日号5面にて掲載】 9月10日から12日にかけての3日間、東京ビッグサイトで「ビューティ」や「アンチエイジング」をテーマにした展示会が開催されました。毎年3万人近い人が訪れるこの展示会は、今年も大盛況でしたが、海外から参加する美容関係者の方々も年々増えているようです。 海外からの来場者の中でも群を抜いて多いのは、やはり中国からの来場者でしょう。バイヤーもいれば、エ...
【週刊粧業2018年9月10日号4面にて掲載】 9月に入り秋風を心地良く感じられるようになりましたが、今年は早い時期から暑くなり長い猛暑となりました。7月中旬までに40℃を超えたのは14年ぶりとのことで、連日の強い日差しとドライヤーのような熱風で、少し外を歩けば汗だくになってしまうような状態に、メイクどころではないという女性も多かったようです。 この暑さは、体だけでなく確実にお肌にもダメージ...
【週刊粧業2018年8月6日号5面にて掲載】 今や世の中には化粧品があふれています。昔はデパートや街の化粧品専門店で買うのが一般的でしたが、今やドラッグストアにスーパー、コンビニエンスストアにと、どこでも買うことができます。さらに、インターネットで何でも買える時代ですからお店に行く必要すらなくなってきています。 しかし、購入方法の選択肢が増えたからといって、消費者は化粧品選びに困らなくなった...
【週刊粧業2018年7月16日号7面にて掲載】 梅雨が明けて夏本番です。関東地方が6月に梅雨明けするのは初めてのことだそうで、今年の夏はとても暑そうですね。海に山にと楽しいことが目白押しの夏ですが、女性にとって恐ろしいのは夏が終わった後に出現するシミではないでしょうか? ほとんどの女性は、毎朝、日やけ止めを塗っていることと思いますが、一歩外をでれば汗をかき、さらにハンカチで汗と一緒にふき取っ...
【週刊粧業2018年6月18日号4面にて掲載】 もうすぐ夏が来ます。夏は湿度も高く汗をかくので肌がべたつきがちです。肌に塗る化粧品もさっぱりした物を使いたくなる季節です。 日本の女性と比較して、中国の女性は油の多い食事の影響からか「自称脂性」の人が多く、夏になると更にさっぱりしたスキンケアの需要が高まります。 日本よりもはるかに暑い地域もあり、日差しも強いため昼間に外を歩けば汗びっしょり、そ...
【週刊粧業2018年5月21日号4面にて掲載】 新緑の美しいシーズンがやってきました。日に日に日差しも強くなり、女性達の美白ケアもいよいよ本番です。 美白ケアと一言で言うとシンプルに思えますが、実際には美白とはなかなか奥が深いものです。 美白の目的は、年齢によっても異なります。20代の頃は、美白ケアとは日やけで肌が黒くならないようにすることが主目的なので、UVクリームやUVスプレーを使うこと...
【週刊粧業2018年4月19日号6面にて掲載】 やっと暖かくなってきました。3月末には東京でも桜が満開になりましたが、お花見に出かけた方も多かったのではないでしょうか? 春が来ると気になるのは紫外線です。4月から5月にかけて紫外線量が急に強くなることは、雑誌やメディアで啓蒙活動がされているので、日本の女性の間ではかなり浸透していると思います。 日本ほどではありませんが、美白に興味が高い中国の...
【週刊粧業2018年3月12日号5面にて掲載】 ここ最近、中国の女性で非常に話題になっていることがあります。それは、中国を代表する女優であるファン・ビンビンが化粧品口コミサイトでミニブログを開始したことです。 そして皆が驚いたのは、なんとそのブログの中で化粧品の紹介を始めたことです。それもドラッグストアで売っている中低価格帯の商品が中心です。 ファン・ビンビンと言えば多くの高級化粧品のイメー...
【週刊粧業2018年2月12日号6面にて掲載】 当社は中国人女性に向けて化粧品を販売していますが、お客様の質問にチャットで丁寧に対応することをウリにしているため、日々さまざまなご質問を頂きます。 その中で最も多いご質問は何だと思われますか? それは、圧倒的に「敏感肌でも使えますか?」です。 この質問は、実はとても奥が深く、単に「敏感肌だから使えるかどうかを確認したい」というわけではありません...
【週刊粧業2018年1月15日号4面にて掲載】 新しい年が始まりました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。 今年最初のコラムは、2018年中国化粧品トレンド予測とさせて頂きたいと思います。 まず1つ目の傾向は、二極化が進むであろうということです。化粧水で1000円前後の手ごろな価格の商品を購入する層は、今までとあまり変わりませんが、中高価格帯の化粧品を購入する層においては変化があると予想しま...
【週刊粧業2017年12月11日号10面にて掲載】 1年が過ぎるのは早いもので2017年もあと1カ月足らずとなりました。当社は、今年も中国の女性消費者をメインに化粧品を宣伝し販売してきましたが、今回のコラムではこの一年を振り返り気づいたお客様の変化について、お話をしたいと思います。 まず一つ目は商品単価の上昇です。2017年の初めは2000~3800円の商品が売れ筋でしたが、夏頃から単価が上...
【週刊粧業2017年11月13日号5面にて掲載】 今回のコラムは、自分で思わず笑ってしまった私の思い違いからお話したいと思います。 当社は中国に越境ECで商品を販売していますが、中国EC市場の『知らない物は売れない』という常識に反し中国ではほぼ知名度の無い物を自分達で宣伝して売っています。 こういう会社は少ないようで、販売方法などをお話すると感心されることが大変多いです。そしてその度に「うち...
【週刊粧業2017年10月9日号4面にて掲載】 今回のコラムは、父の膝の治療の話から始めたいと思います。私の父は、膝関節が変形する病気で杖をついて生活をしています。長年、主治医の先生からは人工関節を入れるしか改善策は無いと言われていたのですが、先日ある人から紹介され幹細胞治療を受けることになりました。 幹細胞治療は、腹部から脂肪細胞を採取し、その中から幹細胞を取り出し培養し、それを膝に注入す...
【週刊粧業2017年9月18日号4面にて掲載】 中国での化粧品の広告やPR方法はいろいろありますが、当社が費用対効果・効果の持続性の双方において最強と実感しているPR方法を今回は特別にお教えしたいと思います。 その方法は消費者にその商品を「みんな使っている」と思わせることです。具体的に言うと、中国の女性はWeixinやWeiboなどのSNSを毎日見ていますが、そのSNSの投稿の中でよく見かけ...
【週刊粧業2017年8月7日号5面にて掲載】 古今東西を通じ女性の美しくなりたいという願望は変わりません。化粧品を買ったり、エステに行ったり、ヘアサロンやネイルサロンにも通います。また中には、病気でもないのに病院に行き痛い注射やレーザーを照射し更なる美しさに挑む女性もいます。 美しくなるためなら、お金も時間も惜しくない、そんな女性は少なくないはずですが、どれくらいの金額であれば惜しくないかは...
【週刊粧業2017年7月17日号4面にて掲載】 今回は中国人女性の伝統的な美に関する習慣についてお話したいと思います。 ここ数年、中国人訪日客の間で日本のドラッグストアの医薬品が大人気となり「日本神薬」として爆買いの対象となり話題になりましたが、中医学をベースとする伝統的な健康美容についての意識が薄れてきたわけではありません。 その証拠にメインユーザーが20代である美容ファッションの口コミサ...
【週刊粧業2017年6月12日号4面にて掲載】 ここ最近中国の美容業界は、韓国から日本へと急速にシフトしています。ご存知の通り米国が韓国に防衛ミサイルを配備したことを機に中国と韓国は関係の良くない状況が続いていますが、それは国民感情にも波及しているようです。 今まで中国の美容クリニックやエステ業界は、韓国から医師やエステシャンを招聘して講習やセミナーを開催することが多かったのですが、最近はそ...
【週刊粧業2017年5月15日号4面にて掲載】 スマートフォンでの動画視聴は、日本でも急速に浸透しており商品の宣伝をしたい企業からも注目されてきています。動画広告の良さは、商品やサービスの理解を深めやすいこと、そして使っている様子を具体的にイメージさせることなどが挙げられます。 中国でも動画広告は活況です。中国の調査会社iResearchによると2015年のオンライン動画市場は前年比161%...
【週刊粧業2017年4月24日号14面にて掲載】 3月15日は国際消費者機構の定める国際消費者権利保護の日です。中国では消費者の権利意識が高く、この日は多くのメディアが消費者の権利問題に関係するニュースを取り上げたり特別番組を放映したりします。 中でも最も注目度が高いのが、国営テレビ局が放映する番組です。国内外の有名企業が名指しで指摘され、その商品の品質に関する問題が大きく取り沙汰されます。...
【週刊粧業2017年3月13日号5面にて掲載】 化粧品の販売は、いかに商品を知ってもらい、商品を買ってもらうかということに尽きますが、ではどのような方法が効果的か今回は中国市場に焦点を当ててお伝えしたいと思います。 まず明星(有名人)の活用とういう方法があります。やはり有名人の活用は中国では絶大な効果があります。最近も人気女優ジン・チェンが化粧品を使っている動画を配信したところ、その商品は瞬...
【週刊粧業2017年2月16日号6面にて掲載】 女性は美しくなるために化粧品を使います。 では、なぜ女性は美しくなりたいのでしょうか? 今回のコラムでは、この心理について考えてみたいと思います。 まず1つ目は、好きな異性から愛されたいという心理です。 女性は好きな相手に「綺麗だね」と言われると無条件に嬉しく、その心をつかむために美を磨きます。これは、恐らく理屈よりも本能的なものが原因しており...
【週刊粧業2017年1月16日号10面にて掲載】 2017年が始まりました。みなさま本年もどうぞ宜しくお願い致します。今年最初のコラムは、化粧品に対する中国人の消費トレンドについて書かせて頂きたいと思います。 まずインバウンドにおいては、訪日来客数は増加しても爆買いが復活することはなく、1人当たりの単価は減少傾向になるでしょう。 税関のチェックが厳しくなったため、知人からの頼まれ買いを断りや...
【週刊粧業2016年12月12日号11面にて掲載】 中国のアリババグループが主催する11月11日の独身の日のセールが終わりました。たった1日のイベントですが、流通総額は1207億元、前年比約32%増の最高記録を達成しました。 高い売上を記録したのは、衣類、食品、電化製品それに化粧品のカテゴリーであり、出店している90以上のメーカーがこのたった1日で1億元(日本円だと約16億円)以上の売上を達...
【週刊粧業2016年11月14日号4面にて掲載】 日本でもすっかり有名になった中国インターネット通販の独身の日セールですが、今年もやってきました。今回は間に合わなかったけれど、いつかは参戦してみたいとお考えの企業の方のために、独身の日セールで結果を出すためのポイントをお伝えしたいと思います。 まず1つ目は、11月11日に販売しては遅いということです。ご存じの通り独身の日は11月11日ですが、...
【アジア美容リアルレポート(沖野真紀)】【週刊粧業2016年10月10日号6面にて掲載】 世の中には化粧品があふれています。許認可を取得しなくともOEM企業に製造を委託すれば自社商品として販売することが可能になり、化粧品を作るハードルは格段に下がりました。こうしたことも要因となり、日々たくさんの新しい商品がローンチしています。 そうした中で大きな課題となってきたのは、他の商品との『差別化』で...
【週刊粧業2016年9月19日号5面にて掲載】 20カ国・地域の首脳が集まるG20国際会議が今年は9月4日、5日の日程で中国杭州にて開催されました。世界経済や外交についての重要な話し合いが行われ、世界メディアが報道するその影で、実はひっそりEC事業者達が影響を受けていたということはご存でしょうか? 議長国としてG20を無事開催するため、中国では8月から警備警戒が強化され、宅急便などにも大幅な...
【週刊粧業2016年8月8日号4面にて掲載】 いよいよ夏が始まりました。夏は、海や花火大会などの楽しいイベントが多い反面、紫外線や汗対策など女性にとっては煩わしいことも多い季節です。ノースリーブなど肌を露出する服を着る機会も増える夏は、女性にとってはムダ毛処理も重要な課題となります。 通常のスキンケアやメイクに加え、夏はこうした身だしなみのためのタスクが発生するわけですが、これは中国の女性も...
【週刊粧業2016年7月18日号4面にて掲載】 この数年、小売業界の明るいニュースであった中国人観光客の「爆買い」が勢いを失ってきています。大手百貨店の免税販売も軒並み前年比で減少しており、なかでも宝飾品や時計など高額商品の売り上げが落ち込んでいるようです。 この原因は①円高元安、②中国の税関チェックの厳格化と税率変更、③越境ECが普及し日本で買わなくてもインターネットで買えるようになったな...
沖野真紀
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。
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